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リハビリテーション部

 当部門では、患者・利用者様やご家族様の社会的背景にも目をむけて日常生活動作能力(ADL)の再獲得と生活の質(QOL)の向上をお手伝いさせていただきます。急性期から回復期さらに生活期まで、ガンを含めた種々の病状へのリハビリテーション対応を行い、その人らしく生きられる地域づくりにも貢献してまいります。

岡山協立病院 リハビリテーション部部長 今井 鋼

診療内容

 2017年12月現在、理学療法士24人、作業療法士16人、言語聴覚士9人、臨床心理士1人、事務1人、運転手1人が、脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、内科疾患などの多様な疾患を持たれている患者様に対し、スタッフ間の連携を大切に日々臨床しております。

特色

 当院にはHCU、急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟、特殊疾患病棟があり、リハビリテーションの必要性に応じて、365日体制で治療しております。また、訪問リハ・通所リハの介護事業所の指定をうけており、入院から退院後までの充実した治療が行える体制を整えております。医療生活協同組合の地域の組合員さんの保健活動(体操、リハビリ講話)にも取り組んでおります。

回復期リハビリテーション

 2008年2月に回復期リハビリテーション病棟を開設して以来、病棟配置のリハスタッフを中心に診療しております。
 医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、管理栄養士などのスタッフが連携し、患者様の自宅復帰や、社会参加を念頭においた治療、訓練を行っています。
 早期退院に向けて充実したリハビリテーションをチームで行うことを心がけています。また、院内にて学習会を積極的に行っており、より良い医療を目指しています。

緩和ケア

 2011年8月に開設された緩和ケア病棟に専任のリハスタッフを配置しております。患者様に苦痛なくお過ごし頂き、生活の質を高く保つ事をめざしています。体力低下を防ぐために運動療法を行ったり、ベッドやトイレ、手すりの調節や食べやすい食品を紹介したりしています。
 臨床心理士は、患者様やご家族の抱える心理的不安・苦痛をやわらげるために、心理療法をしたり、お話をお聴きしたりさせていただきます。

心臓リハビリテーション

 2010年6月より心臓病患者様を対象に、心臓リハビリテーションを行っています。
 心臓リハビリテーションでは患者様の社会復帰を促し、再発予防をめざします。病気や食事、薬について心臓病教室で学んでいただいたり、負荷量をコントロールする運動療法で体力作りをしていただきます。

いきいきとした在宅生活を支える訪問リハビリテーション

 退院直後の環境調整や動作指導、在宅生活の中での機能訓練や自主練習指導など幅広く対応しています。特に、回復期リハ病棟や地域包括ケア病棟を退院されて1週間~1ヶ月程度の短期間は、ご自宅の生活に慣れていただく時期です。この時期に集中した訪問をして生活動作や家事動作の練習はもちろん、ご家族や他職種への介助指導や社会参加に向けた関わりを行っています。また、飲み込みやコミュニケーションのリハビリにも対応しています。

 状態に応じて主治医やケアマネージャー等の他サービス事業所と連携を図り、安心して地域で生活ができるように援助しています。

リハビリ特化型の短時間通所リハビリテーション

 当院の通所リハビリは、1回70分と短時間です。食事・入浴・レクリエーションなどのサービスは行わず、機能維持と回復をめざした練習に特化しております。利用者様ごとに練習プログラムを作成し、専門職による指導と栄養指導を行っています。コミュニケーションのグループ練習には失語症についての基礎的知識と援助技術を身につけた会話パートナーボランティアさんも参加しています。

臨床心理部門

 臨床心理査定と臨床心理面接を行っています。臨床心理査定では、患者様と一緒に活動し、患者様の行動を観察します。また、面接や心理検査を用いて、その方の性格・背景を査定します。査定の結果をふまえて、カウンセリングを実施します(臨床心理面接)。カウンセリングでは、その方にあった心理療法を組み合わせて実施します。
 当院では、患者様とそのご家族に対して心理相談を行っています。心理相談では、まず、対象者の心理社会的状態を理解します。そして、次に問題解決を検討しています。状態の理解には、臨床心理査定を用いて、問題解決には、カウンセリングを用います。

学術研究活動2016~2017年

◆高取 佑里 (言語聴覚士)  岡山県民医連リハビリ新人発表会
「左中大脳動脈梗塞により失語症を呈した一例について」

◆永易 美沙紀 (言語聴覚士)  岡山県民医連リハビリ新人発表会
「脳幹梗塞により食道入り口部開大不全が認められバルーン法が有効であった一例」

◆中田 優也 (理学療法士)  岡山県民医連リハビリ新人発表会
「左片麻痺患者に対して、認知課題に着目し、歩行動作自立を目標に介入した症例」

◆佐藤 貴俊 (理学療法士)  全日本民医連 第33回循環器懇話会in鹿児島
「当院における高齢慢性心不全患者の再入院に関する因子の検討」

◆植木 綾 (言語聴覚士)  第26回全日本民医連神経リハビリテーション研究会
「終了1年未満に摂食機能療法を再実施した患者の特徴」

◆荒嶋 智志 (理学療法士)  第23回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
「心不全既往の有無による当院維持透析患者のフレイルの現状調査」

◆黒原 道雄 (理学療法士)  第31回中国ブロック理学療法士学会
「前胸部皮膚移植術が必要となり、肩関節可動域制限に難渋した乳癌術後症例の理学療法」

◆森下 里依 (言語聴覚士)  第42回全日本民医連呼吸器疾患研究会
「気管切開者の嚥下障害と気管カニューレ離脱への取り組み~嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査より検証~」

◆森下 里依 (言語聴覚士)  第13回全日本民医連 学術・運動交流集会
「外科的治療(嚥下機能改善術:喉頭挙上術・輪状咽頭筋切断術)により以前より安全に経口摂取が可能となった症例」

◆井上幸治 (言語聴覚士)  日本在宅医学会in岡山フォーラム
「STにできる食支援」

就職を検討中の方へ

 当院は急性期、回復期に加え、生活期の患者・利用者様や、緩和病棟患者様にもリハビリテーションを提供しています。また短時間通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションを行っており介護分野の経験を積むことができる環境です。
 資格取得援助を積極的に行い、認定理学療法士、心臓リハビリテーション指導士、呼吸療法認定士、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士等、様々な資格を有するセラピストが在籍しています。
 就任時からの初期基礎研修、学会発表援助、法人内ローテ研修に加えて、セラピストが興味をもった分野や技法を自主的に学ぶ教育方針を持っていますので、ぜひ当院で一緒にリハビリテーションを発展させていきましょう。