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私のナラティブ

こんにちは、暑い日が続きますがみなさん体調は大丈夫ですか?

今日は、当院看護師が1年目の時の出来事を物語(ナラティブ)としてまとめたものを紹介します。

 

体の痛みに対する患者の求める看護とは

私が夜勤に入り始めたころ、自分の業務を行なうことでいっぱいいっぱいのときでした。夜間Aさんのからナースコールが頻回に鳴っていました。訪室すると、Aさんからの訴えは「体がいたい」でした。苦痛が強いときの指示で薬が出ていたので、私はAさんと相談して、薬で対応しました。しかし、その後もAさんからのコールは続き、Aさんは夜間全然寝れていない状態でした。訪室する都度、同じ訴えが続き、私は「お薬が効くまでもう少し待ってね」といってAさんをなだめていました。

同じようにAさんからのコールが鳴った時、先輩が一緒にAさんのところに行ってくださいました。Aさんの訴えはやはり「からだが痛い」でした。すると先輩は、「そうなの?つらいですね。少し体の形を変えてみましょうか」と言って体位変換をおこない、Aさんが痛いと言った腰をさすり始めました。するとAさんは「ごめんね、ありがとう」とおっしゃって、いままで苦痛表情だった顔が、少し穏やかになりました。そして、Aさんはうとうとされて、少し眠られていました。

その後、ナースコールがあると、私は訪室し、体位変換を行なったり、痛いところをさすったり、可能な限り話を聞くようにしました。すると、Aさんからのナースコールは格段に少なくなり、Aさんも少しずつ睡眠がとれるようになりました。

わたしはこのことから看護とは、手と目でみると言うことを思い出し、すぐに薬剤で解決しようとしていた自分が恥ずかしくなりました。

学生の時には薬が使えなかった分、患者さんの訴えに対して、自分の手や目を使ってできる看護はないかと考えていました。看護師になっても、それは忘れてはいけないし、患者さんが求める看護とはそのようなぬくもりのある看護であるのではないかと感じる出来事となりました。

 

 

2013.06.28 15:58 | Trackback(0)


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