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最近お店でよく見かけるキシリトール表示食品(ガム・キャンディー等)に関して、虫歯予防効果としてのキシリトールについて説明します。
キシリトールに虫歯予防効果があることはよく知られていますが、さてどのような働きがあるのでしょうか?
1. プラーク(歯垢)中のミュータンス菌を減少させ、虫歯の原因となる酸を作らせない働き
2. 甘さにより唾液をより多く出させ、唾液の働きにより虫歯になりにくい口腔内環境をつくる効果
があります。そして、天然素材甘味料で、人体にも安全です。その応用方法ですが、ガムやタブレットがあり、1日3回毎食後すぐ摂ることが効果的です。虫歯になりやすい人は、間食後と就寝前にも摂ることをお勧めします。
そして、甘味成分としてできるだけキシリトール量が多いものをお勧めします(できれば100%)。
以上述べてきましたが、歯の健康を守る手段は、基本的には適切なブラッシングやフッ素の応用、規則正しい食生活、定期検診などです。キシリトールの応用だけでは、虫歯予防につながりません。しかし、併用することで虫歯予防効果はかなり向上するので、歯科的にはとても有効な甘味料と言えるでしょう。
(つまり、ガムをかむならキシリトール入りのガムを。また、歯を丈夫にする再石灰化効果のあるといわれるリカルデントガムを。一部メーカーに怒られるかも…。)