2022.07.12
歯科受診の前には血圧を測りましょう!
現在、日本人のおよそ3人に1人が高血圧といわれています。自覚症状が出にくいため気が付きにくい病気ですが、高血圧は動脈硬化を引き起こし「心血管疾患」(狭心症、心筋梗塞、脳卒中など)の原因となります。また喫煙と並んで、生活習慣病による死亡に最も大きく影響する要因とされています。
岡山協立病院歯科での治療時に予想される血圧の上昇変化とその対応
緊張による血圧上昇
歯科受診時は、緊張しやすくストレスがかかった状態になるため、高血圧の人はさらに血圧が上がる可能性があります。
→ストレスがかかりにくい歯科治療を選択します。状況によっては医科主治医と連携します。
局所麻酔薬による血圧上昇
歯科で一般的に使用されている麻酔薬にはアドレナリンが含まれており、その影響で血圧が高くなることがあります。
→麻酔薬の変更などを検討します。
止血が困難に
血圧が高いと当然出血しやすくなり、止血もしにくくなります。
→血圧の変化を確認しながら丁寧な経過観察を行います。
【高血圧の罹患率】
【生活習慣病の要因】
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」より)(Ikeda N,et al.Lancet. 2011;378(9796):1094-105.)
血圧計を岡山協立病院歯科の待合室に設置しました。
みなさんご利用ください。
一覧に戻る