2月8日(土)に「訪問診療研修報告会」が開催されました。研修医が行う訪問診療研修の振り返りの場となっており、昨年に引き続き、今回が3回目の開催となりました。今回は4人の研修医から報告があり、お世話になった診療所の職員や組合員さんなどが見守る中、報告を行いました。その中で、研修医の多くが使用したCGAについてと、その感想について以下にまとめておりますので、ご覧ください。
CGAとは、高齢者総合的機能評価のことを指します。高齢者になると身の回りのことがうまくできなくなり、不自由を余儀なくされることが多々あります。障害の状態とその度合いを評価するための指標としてCGAは用いられます。具体的には、CGAを使って、病気・障害の有無から、その方の生活様式まですべてを評価します。CGAの評価項目は以下の通りです。
こういった様々な視点から患者さんや介護者に聞き取りを行い、その中で、病棟業務では経験できない貴重な経験ができました。
通常の病棟業務では、患者さんの主訴に着目し、治療を進めていきます。そのため、患者さん一人ひとりの社会背景について考える時間は少なかったですが、訪問診療研修を通して、患者さんに今までよりも深く関わることができました。そして、患者さんの社会背景に寄り添うことの大切さを改めて感じました。
また、CGAの評価項目だけではなく、介護者側の話を聞くことの大切さや看護師と患者さんの何気ない会話などの中からも大切な情報が得られると感じました。
これらは、病棟業務でも活かせると思います。より、患者さんに寄り添った医療を提供できるよう、これからの研修も頑張りたいと思います。
このように、訪問診療研修を行うことで、病棟での業務だけでは気付くことのできない様々な学びがあります。
当院では、訪問診療を初期研修プログラムの必修科目としており、研修医のうちから、地域の方々に寄り添う医療を学んでもらうことを大切にしています。この経験は、必ず病棟での業務や外来など、日頃の診療に役立つはずです!
当院では随時、病院見学を受け付けております!
長期休みなどを利用して是非お越しください!
お申し込みは、医師・研修医ページ内の実習お申し込みフォームからお願いします(*^_^*)
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