救急診療について

診療科・部門の紹介

リハビリテーション部

部門紹介

当部門では、患者・利用者様やご家族様の社会的背景にも目をむけて日常生活動作能力(ADL)の再獲得と生活の質(QOL)の向上をお手伝いさせていただきます。
急性期から回復期さらに生活期まで、ガンを含めた種々の病状へのリハビリテーション対応を行い、その人らしく生きられる地域づくりにも貢献してまいります。 

診療内容

2019年9月現在、理学療法士27人、作業療法士17人、言語聴覚士9人、臨床心理士1人、事務1人、運転手2人が、脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、内科疾患などの多様な疾患を持たれている患者様に対し、スタッフ間の連携を大切に日々臨床しております。

スタッフ写真1

特色

当院にはHCU、急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟、特殊疾患病棟があり、リハビリテーションの必要性に応じて、365日体制で治療しております。
また、訪問リハ・通所リハの介護事業所の指定をうけており、入院から退院後までの充実した治療が行える体制を整えております。
岡山医療生活協同組合の地域の組合員さんの保健活動(体操、リハビリ講話)にも取り組んでおります。

  • スタッフ写真2
  • 通所リハ写真1
  • 通所リハ写真2

回復期リハビリテーション

2008年2月に回復期リハビリテーション病棟を開設して以来、病棟配置のリハスタッフを中心に診療しております。
医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、管理栄養士などのスタッフが連携し、患者さんの自宅復帰や、社会参加を念頭においた治療、訓練を行っています。
早期退院に向けて充実したリハビリテーションをチームで行うことを心がけています。
また、院内にて学習会を積極的に行っており、より良い医療を目指しています。

緩和ケア

2011年8月に開設された緩和ケア病棟に専任のリハスタッフを配置しております。
患者さんに苦痛なくお過ごし頂き、生活の質を高く保つ事をめざしています。
体力低下を防ぐために運動療法を行ったり、ベッドやトイレ、手すりの調節や食べやすい食品を紹介したりしています。
臨床心理士は、患者さんやご家族の抱える心理的不安・苦痛をやわらげるために、心理療法をしたり、お話をお聴きしたりさせていただきます。

心臓リハビリテーション
2010年6月より心臓病患者様を対象に、心臓リハビリテーションを行っています。
心臓リハビリテーションでは、医師・理学療法し・看護師・薬剤師・管理栄養士・社会保険福祉士など多くの専門医療職と連携し、患者様の社会復帰を促し、再発予防をめざします。
また年に一度院外で患者様・職員でウォーキング会を行い健康増進活動も行っています。

心肺運動負荷試験(CPX)

心臓リハビリテーションでは安全で効果の高い運動を行うために心肺運動負荷試験(CPX検査)による処方が推奨されています。
当院でもCPX検査を実施しており、検査結果を基に患者さん1人1人に適切な運動の種類や強さの指導を行っています。

いきいきとした在宅生活を支える 訪問リハビリテーション

退院直後の環境調整や動作指導、在宅生活の中での機能訓練や自主練習指導など幅広く対応しています。
特に、回復期リハ病棟や地域包括ケア病棟を退院されて1週間~1ヶ月程度の短期間はご自宅の生活に慣れていただく時期です。
この時期に集中した訪問をして生活動作や家事動作の練習はもちろん、ご家族や他職種への介助指導や社会参加に向けた関わりを行っています。
また、飲み込みやコミュニケーションのリハビリにも対応しています。
状態に応じて主治医やケアマネジャー等の他サービス事業所と連携を図り、安心して地域で生活ができるように援助しています。

  • 訪問リハ写真1
  • 訪問リハ写真2

リハビリ特化型の短時間通所リハビリテーション

当院の通所リハビリは、1回70分と短時間です。
食事・入浴・レクリエーションなどのサービスは行わず、機能維持と回復をめざした練習に特化しております。
利用者様ごとに練習プログラムを作成し、専門職による指導と栄養指導を行っています。
コミュニケーションのグループ練習には失語症についての基礎的知識と援助技術を身につけた会話パートナーボランティアさんも参加しています。

臨床心理部門

臨床心理査定と臨床心理面接を行っています。臨床心理査定では、患者さんと一緒に活動し、患者さんの行動を観察します。
また、面接や心理検査を用いて、その方の性格・背景を査定します。
査定の結果をふまえて、カウンセリングを実施します(臨床心理面接)。カウンセリングでは、その方にあった心理療法を組み合わせて実施します。

当院では、患者さんとそのご家族に対して心理相談を行っています。
心理相談では、まず、対象者の心理社会的状態を理解します。
そして、次に問題解決を検討しています。状態の理解には、臨床心理査定を用いて、問題解決には、カウンセリングを用います。

摂食機能療法

医師による嚥下内視鏡検査(VE)の結果をもとに安全な食事のとり方を練習します。
詳しい評価が必要な場合は嚥下造影検査(VF)を行っています。
外来や往診での評価も行っていますので詳しくは、地域連携室までお問い合わせ下さい。

学術研究活動

各療法科/部門について

理学療法科

理学療法とは

理学療法とは、検査・測定に基づき、何らかの疾患・障害(スポーツを含む)などに起因する機能・形態障害を対象とします。
運動療法によって筋力・関節可動域・協調性といった身体機能の改善を図り、また、温熱・水・光線・電気などの物理療法によって痛み、循環などの改善を図ります。

最も基本的な日常生活動作(起きる・座る・立つ)を獲得するための動作練習や、移動手段(歩く・車いすなど)が確保できるように歩行補助具の選択や治療を行います。このときに必要に応じて義肢、装具も使用します。
日常生活を安全に送れるように福祉用具の選定や住宅改修・環境調整を行います。

特色

運動療法

筋力増強運動・関節可動域運動・バランス練習などを通じて、基本的な日常生活動作(起きる・座る・立つ)・歩行などの運動能力を高めます。

ADL動作練習(日常活動作の練習)

日常生活を円滑に行うために必要な動作の訓練・指導などを行います。

その他(補装具の選定・住宅改修など)

●装具

週1回、金曜日に義肢装具士が来院し、義肢、装具の必要な方に対して、医師、セラピストと義肢装具士が相談し、作製を行います。

●住宅改修
自宅復帰をされる方に対して、退院前に患者さんと一緒に自宅を訪問し、動作の確認、手すりの設置や段差解消などの検討を行います。
また、必要に応じて、動作指導、介助者への介助指導を行っています。

作業療法科

作業療法とは

応用的な日常生活動作(食事、整容、更衣、入浴、排泄等)を円滑に行えるように身体機能向上や実際の場面での動作訓練を行います。
また、身体機能面だけに目を向けるのではなく、趣味や役割などにも目を向け手工芸や折り紙などのアクティビティをすることで精神面にも働きかけます。
※「作業」とは食事や着替え、排泄などの日常動作や仕事・遊びなど、人間の生活全般に関わる活動をいい、治療の手段として用いています。

特色

機能訓練

病気やケガにより起こる麻痺や関節運動の制限、筋力低下の改善を図ります。
その中で作業(※参照)を治療に用いるのが特徴です。

●上肢・下肢機能訓練

色々な物品を使用したりセラピストが他動的に動かし、筋力強化や円滑な関節運動を図ります。

●高次脳機能訓練

様々な課題を通じて、日付や時間の認識、集中力、注意力、記憶等の向上を図ります。

日常生活活動練習(ADL)

食事、更衣、排泄、整容、入浴など、毎日行っている動作について、その人に合った適切な方法を援助します。

●食事

利き手に障害を持つ場合、箸の使用など利き手交換の練習をします。
食べやすい食器や自助具など患者さんにあった道具の検討を行います。

●更衣

片手での着替えの練習や着脱しやすい方法などの指導を行います。

●排泄

一人でできるようにトイレ動作の練習やポータブルトイレの練習を行います。

●入浴

家庭用の浴槽で、実際に福祉用具などを使用しながら出入りの練習を行います。

日常生活関連活動練習

調理、洗濯などの家事動作、買い物や公共交通機関の利用などの外出訓練、畳動作など実際の生活を想定して練習を行います。

●調理訓練

片手でも料理が行えるよう、福祉用具などを用いて調理訓練を行います。

●畳動作

布団で生活される方などに対して、床からの立ち上がり訓練を行います。

精神面に対するアプローチ

集団でのレクリエーションを通じて生活リズムの改善や他患者さんとの交流を作るなど精神面に働きかけたり、毎日の日付の確認など認知面の維持・向上にも働きかけています。

●趣味的活動

患者さんの作品です。

●集団レクリエーション

楽しく体操しています。

言語聴覚療法科

言語聴覚療法について

話す・聞く・読む・書くといったコミュニケーションに障害を持った方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を営むことができるように支援します。
また食べる・飲み込むなど食事に関する障害を持った方にも評価を行い専門的に対応します。NSTやRSTの回診にも帯同しています。

特色

コミュニケーションへの支援
  • ■コミュニケーションをとりにくくしている言語症状について対応や訓練方法を検討するために、日々の様子を観察したり、検査を行います。

    ■コミュニケーション方法をアドバイスします。

    ■言語の練習を行ったり、自主練習の方法を提案します。

    ■定期的な検査を行い、練習の効果を確認します。

    ■訪問リハビリ・通所リハビリも合わせて行っています。

    ■失語症会話パートナー養成講座を行っています。講習を受けたパートナーが通所リハビリに参加しています。

食べることへの支援(摂食嚥下リハビリテーション
  • ■全身状態や実際の食事の観察、必要に応じて摂食機能検査を行います。

  • ■食べやすく、安全に飲み込める食品や食事の留意点をアドバイスします。

  • ■食事をとるための基礎的な練習を行います

    ■定期的な検査を行い、効果を確認します。

飲み込みの検査(摂食機能検査
  • ■嚥下造影検査(Videofluorgraptic examination:VF検査)では、X線検査で写るようにバリウムを含んだ食べ物を食べてもらい、口から食道へ通過する様子を評価します。
  • ■嚥下内視鏡検査(Videoendoscopic examination:VE検査)では、鼻から細い内視鏡(ファイバースコープ)を入れて喉を観察します。実際に食べ物を食べてもらい、食道へ通過する様子を評価します。
摂食機能療法

医師による嚥下内視鏡検査(VE)の結果をもとに安全な食事のとり方を練習します。

詳しい評価が必要な場合は嚥下造影検査(VF)を行っています。
外来や往診での評価も行っていますので詳しくは地域連携室(086-271-0917)まで「摂食機能検査を受けたい」と、お問い合わせ下さい。
VF・VE外来は、毎週月・金曜日(VEは金曜日のみ)の14時~(約1時間程度)です。事前に、予約が必要です。

●検査の実施日程
VF:毎週月曜・金曜14時~
VE:随時実施(日時は応相談)

言語聴覚療法科の取り組み

・毎週金曜日の朝は、言語聴覚療法科内でVF・VEカンファレンスを行っています。
・毎月第3金曜日には医師・歯科医師とのVF・VEカンファレンスと勉強会を行い、
 摂食嚥下リハビリテーションの質の向上を図っています。

臨床心理部門

臨床心理士の仕事とは

主な仕事は、臨床心理査定、臨床心理面接、地域援助、研究の4つとされます。
臨床心理査定とは、患者さんと一緒に活動し、患者さんの行動を観察します。

また、面接や心理検査を用いて、その方の性格・背景をアセスメントします。
アセスメントの結果をふまえて、カウンセリングを実施します(臨床心理面接)。
カウンセリングでは、その方にあった心理療法を組み合わせて実施します。

特色

当院では、外来患者さんと入院患者さん。そして、そのご家族に対して心理相談を行っています。
心理相談では、まず、対象者の心理社会的状態を理解します。
そして、次に問題解決を検討しています。
状態の理解には、臨床心理査定を用いて、問題解決には、カウンセリングを用います。

医師紹介

  • 今井 鋼

    外科 リハビリテーション部

    リハビリテーション部 部長

    出身大学:

    専門分野:

    専門 / 認定:

受診される方は、以下をご確認ください。

日本医療機能評価機構の認定を受けています。
ISO9001を認証取得を取得しています。
卒後臨床研修評価機能認定を受けています。
医療の質の評価・公表等推進事業 報告
臨床研究の承認状況
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