診療科・部門の紹介
岡山協立歯科では、2023年10月から口腔機能低下症の検査(保険診療)を導入します。例えば、最近硬いものが食べにくくなった。むせることが多くなった。そういった症状はありませんか?気になる症状があれば、岡山協立歯科にご相談ください。
○オーラルフレイルとは
お口周りの筋力などが衰えてくることにより、正常な飲み込み(嚥下運動)ができなくなってきているサインです。→オーラルフレイルのサイン
近年、「健康寿命」を延命するために要介護状態になる前のフレイル(虚弱)対策に注目が集まっています。フレイルが全身の虚弱を指すのに対し、オーラルフレイルはお口周りの問題に特化した概念です。例えば、総入れ歯の方が合っていない入れ歯を使用されていたら、軟らかいものばかり食べるようになり、栄養に偏りが出てきます。そうすると十分な栄養が摂れないために、フレイル(虚弱)が進行していき、いずれは要介護状態になってしまします。こういった些細なお口周りのトラブルがやがて全身に大きな影響を与えてしまいます。
オーラルフレイルの方はそうでない方に比べて、2年以内に身体的フレイルを発症するリスクが2.4倍もあるという報告もあり、(全身の)フレイル対策として、その前段階で起きるオーラルフレイル対策が重要視されるようになってきました。
オーラルフレイルの検査は、2018年 保険診療に導入された時点ではその対象者が「65歳以上」でしたが、2022年に「50歳以上」と大きく変更されました。それだけ急務な課題だと考えられます。
背景として、50代になると筋肉量の低下する速度が加速していくことが挙げられます。これは知らず知らずに「フレイル」から「要介護」の状態に近づいていっていることを意味します。この筋肉量の低下は全身的に起きるので、お口周りの筋肉量も同様に低下しています。現在のお口周りの機能の状態を検査し、しっかりとオーラルフレイル対策をすることで健康で何でも自分でできる「健康寿命」を延ばすように頑張っていきませんか?