口腔ケアの目的は、お口の中のプラーク(細菌の塊)を除去し、口腔疾患の予防・改善により、全身の健康状態も改善に近づけることです。入院患者さんの健康状態には、お口の健康が大きく影響します。お口の汚れは、口内炎やお口の細菌が肺に入って起こる誤嚥性（ごえんせい）肺炎など様々な病気と繋がりがあります。

食事がうまくできなければ、栄養が十分に摂れず抵抗力が落ちるため、病状もよくなりません。つまり自力で歯磨ができない(入院)患者さんがお口を清潔に保ち、栄養を摂るためのコンディションを整える為には、歯科衛生士による口腔ケアが効果的なのです。

もちろん口腔ケアは、入院患者さんに限らずどなたでも大切です。身体の健康はまず、｢お口の健口｣から。みなさんそれぞれに応じた丁寧な口腔ケアを普段から心掛けてくださいね。